馬と初めて出会う人は、その大きさと迫力におどろき、恐れ( 畏れ) に近い感情を持つかもしれません。
また、大きく澄んだ瞳やかわいらしいしぐさを見て、おだやかな気持ちになれるかもしれません。
馬は、その見た目の畏怖とは裏腹に、草食動物特有の優しく繊細な気性をあわせ持っていて、そして、それらがおだやかで微妙な調和のある雰囲気を生み出しています。
だから、クローバー牧場は、お年寄りや障がいを持つ人、心の疲れた人が馬とふれあう機会を提供します。
馬特有の調和のある雰囲気にその心は癒され、安らぎ、日常のストレスや孤独感が癒されていくでしょう。
乗り手である人が馬に指示を出す。すると、馬は何らかの反応を返します。
その反応に応じて、次の指示を出す。すると、次の反応が返ってくる。
また指示を出したり、ほめてあげたり…… 。
このようにして、お互いにコミュニケーションのやりとりをくり返しながら馬と人が一つの運動を作り出していく。
それが乗馬です。
自分の何倍もの大きな体の馬が自分の意志と指示の通りに動いてくれたとき、他の乗り物では味わえない喜びと大きな自信が生まれてくることでしょう。
だから、クローバー牧場は、不登校や引きこもり、対人関係に悩みを持つ人が乗馬をする機会を提供します。
乗馬を通じて培われるコミュニケーション能力は「自分の意志や感情を伝え、他者の意志や感情をくみ取る」という、人間とのコミュニケーション方法と根本において同じなのです。