教育の鬼・シム ブログ⑳ ~子どもはそこまで幼くない~

1年生には3年生のレベルを要求しよう
3年生には5年生のレベルを要求しよう
5年生には中学1年生のレベルを要求しよう

小学校教員時代、シムはいつもこのスタンスで子どもたちを見てきました。
これぐらいがちょうど良いと思っていました。

シムのじーちゃんの実家は福井県。小学校4年生から大阪に行き、住み込みの丁稚奉公で働いていました。
貧しかったので家族を楽させるためだそうです。

お正月にだけ、1年のお給金をもらい汽車に乗りはるばる福井へ帰れるのだとか。
山の上にある家が見えてくると、弟たちが「おにーちゃーん!おにーちゃーん!」と手を振っていて涙が出そうなほどうれしかったと。
そして、お給金を両親に渡すと本当に喜んでくれたと。

日本が貧しい時代。
子どもですら労働を強いられる大変な時代だったのだけれど、それでもその話を聞かせてくれるじーちゃんは自慢げで。
小さくてただただ優しかったけれど、そんなじーちゃんを尊敬していたものです。

日本は豊かになりました。
子どもが労働を強いられることもありません。
学校に行くことができ、進む道の選択肢は格段に広がりました。
大人が子どもを教育するゆとりが生まれました。
子育てや教育の機会はその昔よりも増え、格段に進化しているはずなのにどうして!?
子どもが幼い。
生きる力に乏しい。
手厚く、しっかりと育てようとする意識が逆に子どもを『子どものまま』に閉じ込めてやしないだろうか。
子どもは幼く、か弱く、貧弱で、「だから大人たちが支えてあげよう!手伝ってあげよう!助けてあげよう!」

ノンノンノン。

1年生には3年生のレベルを要求しよう
3年生には5年生のレベルを要求しよう
5年生には中学1年生のレベルを要求しよう

子どもをそうやって追い込むのではないのです。
(その力はきっとあるはずだよ)という確信を持ち続けるということです。
すぐにできるようにはなりませんよ。
でもね、すぐに助けてもらい、手伝ってもらうことよりも、内なる力を信じてもらえることのほうがよっぽど子どもはうれしいのです。
鼻の穴を膨らましてがんばっちゃいますよ。
できるようになっちゃいますよ。

すべての大人へ。
子どもを見くびることなかれ。
低く見積もりすぎすることなかれ。
皆さんが思ってるほど、子どもは幼くないのです。