教育の鬼・シム ブログ⑪伸びる瞬間を


よちよち歩きのお孫さんを連れておじいちゃんが牧場にやってきた。
子どもがウッドデッキに上がる3段階段を文字通り、よちよちと手をつきそうになりながら上ろうとしていた。
それを見たおじいちゃん。
「ホラホラ、危ないよ!よーし、ほれ!」と抱きかかえて持ち上げてあっという間に上らせてしまった。
なんたること!
満足げなおじいちゃん。
僕は一言言いたい衝動をグッとこらえた。
もったいない!
今、その子どもは両方の目でその階段をとらえ、どのように体を動かせば上れるのかを分析し、その目標に向けて脳から指令を発して手足の筋肉を活発に動かし「上ってみよう」と意気込んでいたのだ。
頭と体と心を使い、まさに、全身全霊で伸びようとしていたのだ。
でも、その時間が取り上げられてしまった……。
もったいない。
教育、子育てに一生懸命の大人たち。
手取足取りのお世話をすることで子どもが自らの力で伸びようとするその芽を摘んでしまわないでほしい。
子どもが伸びようとするその瞬間をとらえ、そっと見守り、そっと応援する大人であってほしい。
(もちろん、大きなケガや事故を未然に防ぐのは大人の責任であることは言うまでもない)