教育の鬼・シム ブログ⑨大人はなるべく蚊帳の外

子どもたちに何かを決定させようとすると、もめてしまうことがよくありますな。
自己主張と自己満足と平和主義がぶつかり合って、なかなか決められずもめていく。
大人の皆さんは、こんな子どもたちを前にするときどうしますか?
もめてしまわぬようにと気を配り、交通整理をするがごとくジャンケンを推奨する大人。
これ悪くはないが、良くもない。
もめてしまわぬようにと気を配り、司会進行すべてを司り、清き水が流れるごとく委細決定してあげる大人。
ハイ、これ愚の骨頂です。
この2つは子どもがストレスを感じずに楽できるやり方で大人の優しさの表れなのだけれど、そこに学びがなかなか生まれない。
人と渡り合っていくスキルを身につける経験。
すったもんだを経験する機会を奪ってしまっています。
でも、すったもんだをさせている暇もない。
でも、子どもたちに決定させたい。
そんなとき、教育の鬼・シムのやり方はこうやります。

「では、自分たちで決めてください。もめたら……殴り合い蹴り合いで決めてください。」

どうです?びっくりでしょ?
でもね、こんな言葉を使ってみなさい。
「決めるぞ!」という殺気がスッと消えていき、その意外な言葉に笑いが起きますわな。
そしてすぐさま
「何言ってるの、シム!殴ったり蹴ったりしちゃダメでしょ!」
必ずこういうツッコミを入れてくれる子どもがいるものです。
場がさらに笑いに包まれる。
自己満足と自己主張だけを押し通そうとしていた子どもは、その心向きがその場では認められないことをここでなんとなく感じていくでしょう。ここがミソ。
シムの言葉のねらいはここにあるのです。
大人が「やってはいけませんよ」と先回りをするのではなく、その言葉を子どもたちの中から出させ、それが当たり前に支持されていることを周知していく。
全体が冷静にことを進めようという雰囲気になっていきます。
でも、教育の鬼・シムはそれでは終わらせない。
「そうだよね、冗談冗談。殴るのも蹴るのもそんなの本当に良くない。そんなことやってはいけない!だから、もめたら……ののしり合い、なじり合い、悪口のオンパレードで決めてください」

はいはい、分かった分かった、シムはもう黙っていてね。
大人を差し置いて子どもたちだけの話し合いが始まります。
もう言わずもがな、です。(^_-)-☆