蹄なくして馬はなし

明日から冬休みになる学校がほとんどのようで、年末年始の2週間は仕事体験の予約や乗馬の予約でいっぱい。
がんばらねば、と思っとるしだいです。

そこでこの二日間で大急ぎでやったこと。それは『削蹄』(さくてい)。
読んで字のごとく馬の蹄を削る作業です。

はい、これがゲンさんの蹄。この蹄をこの4つの道具で削ってあげるわけです。

蹄を削らなかったらどうなるか?
だんだんとつま先が伸びて丸まっていき・・・・・・、とぐろを巻くようになり、ハイ、アラジンがはいている靴のように先っちょがくるくるになってしまいます。
そこまでいくのはよっぽどですが、削るのをさぼっているとたいていは先っちょが割れてきて見た目がボロボロになってしまいます。
歩き方や走り方にも影響をしてくるので、3~5週間に1回は削るようにしています。


このように両足で蹄をはさみ、左側の鎌やナイフでサクッサクッと削ります。
時には右側の大きな蹄切りでジョキンジョキンと切ったりすることも。
そして、最後は右から2番目のヤスリでゴーリゴーリゴーリゴーリとまっすぐ、きれいに整えてあげるのです。

野生の馬だと一日中動いたり走ったりできるので自然に蹄が削れていくそうですが、やはり運動量の少ない乗用馬です。
蹄を削ってあげねばなりません。
この姿勢で、しかも簡単には書いているけれどかなりの力が必要なので腰や腕がかなり鍛えられます。
と、いうかかなり腰が痛くなります。
志村は不器用ですから、なかなか上手に削れません。
『装蹄師』という蹄を削り、蹄鉄を打つプロフェッショナルの人がいるのですから、その人たちに任せればいいかもしれません。

でも・・・・・・蹄を削ってあげる、という作業が実は馬を飼育するという営みの中で一番重要なものに思えているのです。
そこに、僕は自分自身で責任を持ちたいのですね。
もちろん、大切だからこそプロに任せたほうがよい、という考えもあります。
実際、削り方を失敗し、痛そうにして馬が歩く姿を見ると申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
1週間も2週間も痛がっているわけですから。

『蹄なくして馬はなし』という言葉があります。
なるほど、蹄のつくり、その進化の仕方、そして歩き走っているときの蹄の見事な動き。
ほれぼれしてしまいます(笑)。
蹄は馬にとって命のようなものなのです。
だから、責任を持って削りたい!イエス!!

最初のころはちっとも削れなかったり、削りすぎたり、あまりにも腰が痛すぎてめげそうになったりもしましたが・・・・・・。
最近は少しずつコツをつかんできました!
『難きがゆえに尊し』
『できないことができるようになることがすばらしい』
子どもたちに言い続けてきて、そして今後も伝えていきたいことですね。
どうだ、シムもがんばってんだぜぃ!!って。