教育の鬼・シム ブログ㉓ 個と集団

今、大変苦しいのは子どもたちが集団で集えないことである。
クローバーキッズに限らず、ほとんどの子どもたちが家庭単位「個」での生活を余儀なくされている。
学校教師のとき、僕は常々思っていた。
「36人じゃ物足りない。子どもは多ければ多いほどおもしろい」
50人くらいのクラスを担任したいものだと本気で考えていた。

子どもの教育方法でもっとも効果的な形は「集団」である。
集団で規範意識やルール-、モラル、マナーを学び、身につけるのである。
知の尊さを深く頭と心に根付かせられる学習スタイルは何を隠そう集団授業である。
教え合い、学び合うのである。
議論、討論を繰り返すのである。
子どもが子どもを手本にすることができる。
子どもが子どもに気づきと学びを与えることができる。
子どもが子どもによって成長を与えられるのである。
集団でこそ個と個のハーモニーが響き合い、磨き合い、個では知り得ない集団の力と、他者と共にいることの喜びを味わうことができる。

学校は、だから、大切なのである。

休校措置を長引かせる動きも出てきた。
コロナウイルスによって人と人の間が分かたれている。
よどむような空気の今、子どもの成長と学びに光を与えるには。
クローバー牧場は何ができるだろう?